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世界中から薬剤師が集まるUBCのCP3コース 005

  • 執筆者の写真: Shimpei Aoyama
    Shimpei Aoyama
  • 2017年2月9日
  • 読了時間: 2分

以前に少しお話ししましたが、UBC (ブリティッシュコロンビア大学)では、カナダ以外の国で薬剤師免許を取得した薬剤師に対して、特別なコースを提供しています。

カナダ以外の国ということで、その国籍は色々です。私が参加した時は、エジプト、シリア、南アフリカ、タンザニア、イギリス、インド、韓国などの国の薬剤師が計25名ほど集まりました。

3か月間の授業と3か月間のインターンシップで構成されています。授業の学費は100万円程度とかなり高めに設定してありますが、その分の価値はあると思います。

授業内容については下記の通りです。

火曜: Therapeutics

水曜: Health Care Systems Overview & Communications

木曜: Patient Dialogue Skills

金曜: Practice Skills Lab

Therapeutics:

いわゆる薬物治療学です。薬物治療で基本となるフレームワーク、考え方のプロセスや、各疾患ごとのガイドラインを抑えながら全員でディスカッションします。 教えてくれる先生たちは、専門領域で働いている薬剤師やPharmD、Ph.Dをもっている薬剤師です。

Health Care Systems Overview & Communications

カナダの医療に関係する法律や薬剤師に関係する法律や倫理について勉強します。Collegeといって法律やルールや規則を決めている機関で働いている薬剤師が講師となります。国や州によって法律が違うので、薬剤師ができることも変わってくるので非常に重要な講義です。

Patient Dialogue Skills

実際に現場でよくあるケースやシナリオについてみんなでディスカッションする授業です。OTCを買いにくるシチュエーション、保険請求のケース、その他、医師や看護師とのシナリオをみんなで考えます。午後からはそれそれ小さなグループに別れ、模擬患者を相手に一人ひとりが対応します。

Practice Skills Lab

1週間の総まとめです。限られた時間内(2-3時間)に、複数の課題を終わらせることが求められます。医師からの口頭処方箋、患者からの薬の問い合わせ、処方箋入力、カウンセリングなどを同時並行でやる必要があります。

たった6か月のコースでしたが、信じられないほどの量の課題が毎日ありました。

カナダの薬剤師のStandard Levelに到達するためにはそれほどの努力が必要だと思い知らされましたが、非常に充実しておりお金を払って受ける価値があると思いました。

受講するためには語学試験などの条件が必要ですが、上を目指したい薬剤師にはおすすめのコースです。


 
 
 

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