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Minior Ailementsという領域 001

  • 執筆者の写真: Shimpei Aoyama
    Shimpei Aoyama
  • 2017年2月5日
  • 読了時間: 2分

カナダの薬剤師の強みであるMinor Ailementsとは、いったい何なのでしょうか。日本語で訳すと、「軽症」という意味、英語だと、Minor ailments are generally defined as conditions that will resolve on their own and can be reasonably self-diagnosed. (by BC-pharmacy association )です。

つまり、病院にいかなくてもいいほどの軽症の病状のことを言います。日本で、ここの分野は全く発展しておらず、未だに風邪ひいても病院に行くという流れになっていたり、重症なのに市販薬で治そうとするケースがあります。

セルフメディケーションという言葉が日本にもあるのですが、現状の日本においては、OTCをただ選ぶだけの業務になってしまっているようです。本当にやらなくてはいけないこととしては、薬剤師が十分な聞き取りをした上で、OTCを勧めるか、Dr受診を勧める、または薬を使わない方法をすすめるのかの決定ができるということです。この線引きができるか否かが、アメリカやカナダにおいてのエントリーレベル(大学卒業時)の薬剤師に求められ、それゆえ、薬剤師がコミュニティーで信頼を勝ち取った理由の一つでもあると思います。

カナダにおいて薬剤師がカバーするべきだと思われている疾患について、下記にざっと記載します。風邪、アレルギー性鼻炎、頭痛、熱、膣感染症、口内炎、やけど、にきび、下痢や便秘などである。

このMinor Ailmentsの領域を勉強するまでにおいては、私も単純に自分がわからなければ、すぐに病院にかかってくださいと言っていました。この対応では、患者さんからの信頼も得られないですし、薬剤師としての責任も放棄していたと思います。

セルフメディケーション税制や健康サポート薬局の新設も考えると、日本でもこの領域は今後、間違いなく開拓されていくものと予想されます。一度、根気よく勉強してみるのはどうでしょうか。


 
 
 

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