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Minor Ailmentsの領域をわかりやすく説明してみる 009

  • 執筆者の写真: Shimpei Aoyama
    Shimpei Aoyama
  • 2017年2月15日
  • 読了時間: 2分

今回は、以前に少し書いたMinor Ailments (セルフメディケーション)の領域についてわかりやすく書いてみます。前回の記事はこちら。

下記の図を見てください。

まず、疾患の重症度によって3ステージに分けました。

①セルフメディケーション (Minor Ailementの領域)、

②外来または入院治療が必要な領域、

③高度な専門領域です。

これらの領域によって、その領域をカバーする職種が変わってきます。

カナダの医療では、薬局薬剤師がこのセルフメディケーションの領域 (オレンジ色で囲った領域) を自分たちだけでカバーしています。このMinor Ailementとも呼ばれる領域には、非常に多くの疾患が含まれています。それは、にきび、口内炎、やけど、風邪、アレルギー性鼻炎、真菌性膣感染症、下痢、便秘、頭痛など50種類程度あります。

カナダでは、まずは薬剤師に病気の相談をし、それでも改善しない場合について医者に受診します。

もう一つ、こちらの図を見てください。

同じ図ですが、重要なのは、オレンジ色の線で分けた境界の部分です。

この線は、セルフメディケーションと病院での治療を分けています。

カナダの薬学教育では、この境界がどこまでなのか教えているので、OTCで治療できる場合はOTCをすすめ、重症な疾患が考えられる場合は医師に送る (referする)ことができます。

患者の状態を見極め、薬剤師で見るのか、それとも医師に任せるのか、いわゆる簡単なトリアージのような作業を最初にしているのです。

日本の薬学教育では、ほとんどSelf Medicationについて勉強しないため、中々介入が難しい領域だと思います。

次の機会があれば、もう少し具体的な例を使って、この領域について説明したいと思います。


 
 
 

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